売り切れだらけの自動販売機で自分が吸ってるタバコには
売り切れランプが点灯していなかった。
ラッキーだと思ったがよく見るとそれは普段吸ってるやつのロングタイプだった。
その横のオリジナルタイプにはしっかりと売り切れランプが点灯していた。
ロングタイプはオリジナルより1.5cm長いだけなのだが、
この1.5cmの違いはとても大きいのだ。
1.5cm長いだけで重さは変わるし、吸い込む感覚や時間も変わる。
微妙な変化がやたら気になる。
たとえ一瞬でも何も考えたくないから吸っているのに
いちいち気になってしまい落ち着かなくなる。
人間何事にも慣れてしまうものだから
それが気にならなくなるまでロングタイプを吸い続けて
感覚を慣れさせてしまえばいいのだろうが、
それも面倒臭い。
だから僕はロングタイプは買わないのだ。
なのでその売り切れだらけの自動販売機を後にし
別の自動販売機へと向かった。
今度は売り切れが一つもない自動販売機。
最初からこっちに来れば良かったと思いながら
お金を入れボタンを押した。
でもボタンからなかなか手が離せなかった。
まさかのロングタイプのボタン押し。
「やってしまったー」と心の中で叫んだ。
そしてその長いタバコを吸いながら
こうして長々とブログを書いているのだ。
はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~。
超純水。
不純物を取り除いた極めて純度の高い水。
主に工業用に使われるものなので、人間の飲料用に作られてるわけじゃないから
味は関係ないのだが、飲んでもおいしくはないらしい。
何を言いたいかというと自然のおいしい水は不純物が入っているから、
おいしく感じるのだということ。
人間も完ぺきに近づき過ぎると味が無くなるというか不自然さを感じたりする。
自分の欠点だと思うものが、かえってその人の魅力を引き出してたりするものだ。
美術はどんどん純粋になっていくと一般大衆には向かって行かず
美術のための美術というか芸術のための美術というかになっていく。
最も純粋な美術とは純化され高い次元になったものを面白いと感じ取れる人達にしか
伝わらなくなるわけだ。
というか極めて純度の高い美術は面白いとか伝えるとかそんなことも全て飲み込んでしまうし、
また飲み込まなきゃならない。そして美術意外を受け付けないものにならなくてはならない。
そうじゃないと成立しなくなる。
でも高い低いって何だろう?
A君はB君より背が高い。でもA君はC君よりは背が低い。
A君は高くもあり低くもあるわけだ。
結局高いも低いも無いと思ってしまう。
僕は高くもなく低くもなく在りたい。
不純物が入った自然のおいしい水になりたい。
・・・否、僕にはもう充分に不純物が入っている。
このままでいいのだ!
・・・否、もっと不純物を取り除いたほうがおいしいかも。
最近はこんな事を考えながら制作してます。
しかし、すごくやっかいなのはこんなことを考えるきっかけになったのが、
純粋な美術に突進していった高松次郎さんの「不在への問い」という本に
とても感銘を受けたということなのだ。
そしてそういう人達に憧れを抱いてしまう。
ちなみにとてもぐっときた一行。
「進むべき方向は逆であっても、正反対であるだけにそれが一本の直線をなしている」
あぁ美術はとても奥が深い。そして面白い。
僕はどれぐらい足を踏み入れたのだろうか?
分からないことだらけだが、良いもの作りたいという思いだけは常に持っている。
そのことだけは一方的なんだ。
・・・それにしても変なブログばっかり書いてんなとたまに思う(笑)
過去から現在が成り立っていると考えると
未来が遠く見え不安を抱く。
現在から過去が成り立っていると考えると
未来が近く見え希望が持てる。
今この瞬間もう過去で、今この瞬間さっきの未来だ。
約4時間後の未来、布団に入った時に後悔しないよう
今やるべきことをやろう。
面倒臭いがパネル作りだ。
そのあとで買ってきた画集を見よう。
・・・!?良い過去にしようとすること。
つまり過去に向かって生きることが結果的に
未来に向かって生きることになるのだろうか?
よくわからん。
パネル、パネルっと。
といってもしばらく経つが、
制作においてプロセスというものがとても大切なんじゃないかと考えている。
プロセスとプロセスのプロセスなんてことまで考えたり
プロセスそのものを疑ってみたるすると
頭が混乱してくるが、少しずつ整理している。
大人になってからの勉強はやりたいことを学べるので楽しい。
でもやりたくないことも学ぶ必要があるのだと考えると
学生時代にもう少しきちんと勉強するべきだったなと反省する。
・・・それにしても時間がない時に限ってブログを書きたくなる。
今日中に完成させたい作品があるのだ。まぁゴールはだいぶ見えてるけど。
でもこうして制作の途中にブログを書くという過程も僕には大切なのだ。
なんで大切なのかまでは面倒臭いので書かない。
さてと続きを描こうっと。