先日母校である日本デザイン福祉専門学校(旧日本デザイン専門学校)の文化祭で公開制作してきました。
学生時代に好きだったアンディ・ウォーホル。(今も好きです)
その作品Brillo Boxを頭の片隅に思い浮かべながら
HEBIO BOXという段ボール作品を制作しました。
初めて作るタイプの作品をぶっつけ本番でやる事にしたので少しドキドキしましたが楽しく制作出来ました。
並べ方自由、見え方色々の面白い作品になったと思います。
まさか学校のアトリエでThe Velvet Undergroundの曲を流しながら作品を作る日が来るとは思ってなかったので貴重な経験になりました。
現在作品は学生ホールに展示されているということで生徒たちの反応も楽しみです。
早いもので展覧会も残り3日となりました。
平日はほとんど在廊時間が無く申し訳ないです。
猛暑のなか会場に足を運んで下さった皆様どうもありがとうございます。
これまでの作品からだいぶ変化したので驚かれた方も多いと思いますが、自分の中では何年も前からあったイメージです。
なので特別大きな心境の変化があったとかそういうことは無いです。
今やりたいと思うことをやりました。
遠慮せずやりたいようにやったので、だいぶ我が儘な展覧会だとは思いますが楽しんで見て頂けたら幸いです。
個展始まりました。
2人展などはやっていたけど個展となると5年ぶりぐらいになります。
無事オープンすることが出来たけど久しぶりの個展、そのうえ偶然性や即興性を取り入れた新しい表現方法ということで時間の感覚がだいぶおかしくなり搬入日までバタバタでした。
そしてやりたく無かったけど10数年ぶりぐらいに完徹しました。
自分でも何考えてたのかよく分からないけど、タイトルリストなど展示の準備が全然済んでないのに搬入前日まで新作を作ろうとしてました。
作品が何点あるのかも把握していなかった自分にびっくり。
午前9時半のチャーター便になんとか間に合った(正直に言えば無理やり間に合わせた)けどそこから会場に行って17時まで作品の設置。
かなりヘロヘロになりました。
もう徹夜なんて出来ないと思ってたけど本当にヤバくなったらやれるものだね。
もうやるつもりはないけど。
なんだか初めて個展を開いた頃を思い出して少し楽しかったです。
もうこんなバタバタは二度とごめんだけど。
兎にも角にも久しぶりの個展始まりました。
写真は後日アップします。
まだ全然撮れてないもので。
数年ぶりに個展やります。
まだまだ作品が終わってないので焦りますが、この緊張感と苦しさを楽しめてもいます。
久々にワクワクしてます。どうなることやら。
西谷拓磨展ーONOGOROJIMAー
古事記によると遠いむかし日本の国が出来る前、国がまだ水に浮かぶ脂のようにどろどろと漂っていたころ、イザナキ神とイザナミ神の2人は天上界にいる三柱(みはしら)の神々から国づくりを命じられ、天沼矛(あめのぬぼこ)という矛を授けられた。
イザナキとイザナミは天浮橋(あめのうきはし)という天と地を結ぶ橋に立ち、授けられた矛を海原に刺し下ろし海水を「こをろこをろ」とかき回して引き上げた。すると矛の先から滴り落ちる潮が積もり重なり凝り固まってオノゴロ島が出来上がる。
そして2人はその島を拠点に国づくりを開始したという。
私はこういう神話の神秘的なエピソードが好きです。
それは想像力を高め自分なりのものへと形を変える膨らみを持つからです。
神秘的であるには自分自身でコントロールが出来ない偶然性や無意識を伴う即興性が必要だと考えそれらを利用しながら制作しています。
今回の展覧会では心という海のようなものの中に天沼矛となる絵筆を刺し下ろし私の心にどろどろと漂う意識と無意識の間にいるイメージを形にし自分なりのオノゴロ島を築き上げ八百万の神を産み出したいと思います。
ご高覧頂けましたら幸いです。
西谷拓磨展 ーONOGOROJIMAー
2024年7月1日(月)〜13日(土)※日祝休廊
11:00〜19:00 (最終日は17:00まで)
Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi
〒106-0032東京都港区六本木6-7-8 深作眼科ビル1F・B1
TEL 03-5786-1505
E-mail hfg@fukasaku.jp
作業を一気に進めずに少し寝かせる事が数年前から増えた。
進めては寝かせ、進めては寝かせ。
まぁ寝かせるといっても1日ぐらいだけど。
最近ではアイデアも少し寝かせる事が増えた。
時間がかかるので少し焦るが寝かせるぶん閃きの回数が増えるので気持ちいい。
まぁ自分というものをあまり信用していないので、その閃き自体も疑ってかかるが。
作品の合間に別の作品を作ったり、本を読んだり、こうしてブログを書いたりしてどんどん切り替えてやって行くほうがどうもいいみたいだ。
さて、そろそろ次の作業に移ろう。
写真は15年ほど使用していた半地下の作業部屋。
高さは180㎝ぐらいしか無かったけど広さは15畳ぐらいあったので助かったし、小窓から庭が少し見える半地下に籠っての作業は秘密基地で遊んでいるようで楽しかったです。
1ヶ月前にそこから引っ越しました。
20代後半に実家を出た時以来の引っ越し。
グループ展もあった中なんの準備もせずに部屋探しも含めて40日ぐらいで行ないました。
・・・地獄でした。
その40日間は秘密基地というより牢獄でした。
制作はなかなか進まない。
片付けても次から次へと出でくる大量の作品と画材。
床を拭いても拭いても発見してしまう絵の具の飛沫。
全部は持って行けないので泣く泣くBOOKOFFに売り飛ばす事にした300冊以上の書籍の梱包。
何も考えずにペタペタと壁に貼り付けてしまった印刷物やアイデアスケッチを剥がしている時は自分に苛立ちすら覚えました。
作業部屋の片付けだけで2週間近くかかってしまった。
作業部屋の他に部屋は3つあり、それに台所、トイレ、洗濯機を置いていたベランダ。
掃除だけでも厳しいなと思っていたのに不動産会社とトラブルがあり引っ越し3週間前に新居の変更をする事に。
おまけに頼んだゴミ処理業者に思いっ切り値段を吹っかけられる始末。
これは引っ越しするなという事なのかと何度も思いましたが、何とか無事に引っ越すことが出来ました。
これを機に一度スッキリしたいと思い、古くなった家具や家電の他に思い出の品などほとんどの荷物を処分してしまいました。
大量の物に溢れた作業部屋からミニマルな作業部屋に変わりました。
ところが望んだ形になったその部屋はなんだか他人のモノのようで落ち着きません。(まぁ賃貸なので実際他人の部屋なんだけどね)
少し迷ったのですが壁にピンをぶっ刺して作品を1つ飾る事にしました。
小さな作品なんだけどそれだけで不思議と自分の部屋になったように感じました。
絵のある生活っていいなと改めて思いました。
壁に穴を開け過ぎないように気を付けようっと。
来年の干支であるネズミをモチーフとした作品を展示する展覧会です。
小作品5点ほど展示する予定です。
ご高覧いただければ幸いです。
第8回ARTE(アルテ)の会
11月11日(月)〜20日(水)
12時〜18時会期中無休
かわべ美術
〒104-0061
東京都中央区銀座4-13-3
ACN HIGASHIGINZA BLDG 2F
Tel 03-3542-3988
ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
最近「方丈記」のこの一節が心に浮かんでは消える事が多い。
僕がイラストを担当させて頂いた伊勢丹府中店の最後のセールになります。
当初は伊勢丹通信というチラシの最後のイラスト面はそこまで大きくない予定でした。
そもそもイラストを使うかも決まっていませんでしたが、府中店の方々から最後も僕のイラストで行きたいというお話を頂きそれなら是非ということで引き受けました。
店長さん達からは最初の広告の打ち合わせの際、伊勢丹府中店は府中という街と共にあるという気持ちが強いので、街の中に溶け込んでいるイメージを大切にして欲しいと言われました。
人からの印象を先に聞くと影響を受けそうなので、その打ち合わせ前に伊勢丹府中店を見に行っていたのですが、僕が感じた印象と近いなと思いました。
「伊勢丹」があって「けやき通り」もある街というよりは、市民で賑わう「けやき通り」の中から「伊勢丹」が顔を出すというイメージです。
なので府中の街を舞台とした伊勢丹物語が幕を下ろす感じにしたいと思い提案したところ採用されました。
こういう感じでクライアントやデザイナーさんと共に作っていくという作業は僕にとっては新鮮でとても楽しく取り組めました。
同時期に伊勢丹相模原店さんも閉店となるのですが、そのチラシと見比べると同じ伊勢丹でもお店のカラーの違いが鮮明で面白いなと思います。
興味のある方はそちらもご覧下さい。
伊勢丹相模原店
https://my.ebook5.net/isetanmitsukoshi/sagamihara0925/
伊勢丹府中店
https://my.ebook5.net/isetanmitsukoshi/fuchu0925/
話が少し逸れました。
伊勢丹府中店の営業は今日を含めて残り5日間です。
そしてこの最後のセール中10,800円以上お買い上げの先着2000名様に僕のイラストを使用した伊勢丹府中店オリジナル小風呂敷がプレゼントされます。
この週末は府中に行って伊勢丹で買い物をし、ラグビーのパブリックビューイングで日本戦を楽しむという過ごし方はどうでしょう?
伊勢丹府中店の「ご愛顧感謝ファイナルフェスタ」という閉店セールのメインビジュアルと伊勢丹通信という広告のイラストを担当させて頂きました。
僕は美術家として毎年自分の作品を発表していますが、イラストレーターとして仕事を引き受けた経験はわずかです。
今回の話は伊勢丹府中店20周年のお祝いセールの時に描いた絵を気に入って下さった事から頂きました。
前回は一枚絵のようなものだったので1度描き上げて終わりでしたが、今回は伊勢丹府中店の建物のイラストをメインに、第4弾まであるセールに合わせ府中の街やイベントのイメージを入れて展開していくというものでした。
今まで描いたことのないモチーフばかりだし、
クライアントがイメージするものにある程度近づけなくてはいけません。そして何よりお客様にキチンと伝わるものにしなければならないので僕が引き受けて大丈夫かなと少し悩みましたが、店長さんや従業員さん達の閉店セールへの熱い思いを聞いて是非参加させて頂きたいと思いました。
参加を決めたからにはこれは描けませんあれは描けませんなどとは言えません。
相手が望むものでありながら自分の絵として納得出来るもの。それを常に意識しました。
そして覚悟を決めて「えいっ!」と描きました。
セールは先週7月17日(水)からスタートしたのですが、
お店の方々やそのお客様達から良い反応を頂いているとのことでホッとしました。
セールそのものも絶好調ということでとても良かったです。
先日の土曜日に早速伊勢丹府中店に行って来たのですが、お店の色々なところに自分の描いたイラストがあり興奮しました。
それとメインビジュアルの前で写真を撮る人を見た時は、色々な人の思いが乗ったものなのでとても嬉しかったです。
僕はこのプロジェクトに5月下旬から参加しました。
いま第4弾のイラストを描いているので僕の仕事はそろそろ終わりを迎えていますが、セールは始まったばかりです。
このまま9月30日の最終日まで良い感じで進んで行くことを心よりお祈りしております。
伊勢丹府中店の「ご愛顧感謝ファイナルフェスタ」を皆様どうぞよろしくお願い致します!
伊勢丹府中店
https://my.ebook5.net/isetanmitsukoshi/fuchu0724/
さて次の展示も迫っているし、ご注文を頂いている作品もあるのでなかなか気は休まりませんが、良い作品が出来るよう楽しく制作に向かいたいと思います。
西邑画廊東京支店での展覧会「異形のものたち」に参加します。
独特の世界観を持つ五名の作家による不思議な空間を楽しんで頂けると思います。
私は小作品数点とM50号(1,167×727mm)一点を展示する予定です。
お時間ございましたら、ご高覧を賜りますようお願い申し上げます。
ー異形のものたちー
2019年3月11日(月)~24日(日)会期中無休
開廊時間 10時~18時
出品作家
霜鳥忍/柏木菜々子/竹原美也子/山下まゆみ/西谷拓磨
西邑画廊
〒104-0028 東京都中央区八重洲2-10-5 花長ビル1階
TEL.03-3278-1420 FAX.03-3278-1517
書かなきゃと思いながらも年々ブログの更新が少なくなってきている。
読んで下さってる方々すみません。
新年一発目ということで今年の目標を書こうと思います。
それはずばり「次の個展では今までとは違ったもの、違ったことを発表する」です。
動物をモチーフにした作品はもう17、8年やってきたし、技法的にはこの4、5年絵の具を盛る作業をメインに発表してきました。
次の個展ではそれらから一度離れようと思います。
絵の具を盛る作風でようやく作品が少しずつだが人に認めてもらえるようになってきたので、もったいない気もするし怖さもあるのだが、作品が上手くなってきたことや過程を上手くこなす自分がなんだか嫌になってきてしまった。
上手く形にしたい自分と思いっきりぶち壊してやりたい自分が常にいる。
こう言葉にすると上手くやる自分が「善」で、ぶち壊す自分が「悪」という感じに見えてくるから不思議だ。
そしてどちらか一方を選ばなきゃいけないような気がしてくる。(そして選ぶとすれば正しく思える善が多い。悪は間違っているように思えるし、胸も痛む。)
でも僕は「善」「悪」などどちらかを選ぶその前の段階が気になっているのだ。
身体は1つなのに上手くやりたい自分とぶち壊したい自分の2人の自分が僕の頭の中にいる。
いつだって2人の自分が会話をしてどうするかを決めているのだ。
もっと詳しく言えば上手くやりたい自分の中にも無数の僕がいて、ぶち壊したい自分の中にも無数の僕がいる。
無数の小さな僕が、2人の僕を作り、2人の僕が僕の身体という1番大きな僕を動かす。そんな気がしている。
そしてバランス良くやろうと2人の僕が結論を出した。
ぶち壊したい僕も制作がしたいのだ。
なので次の個展ではぶち壊したい僕にその機会を与えることにした。
そしてグループ展は今まで通り上手くやりたい僕に任せることに。
ということで僕は僕がやりたい事を全部やることになった。
今年も大変そうだ。
というか先月からその同時進行をはじめたので既に大変だ。
1番大きな僕は新年早々疲れているが2人の僕はとても楽しんでいる。
そして皆さま、こんなブログにお付き合い頂きありがとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
作品タイトル 「上へ」
サイズ 333x242mm
アクリル・他/木製パネル
僕はこの作品一点ですがギャラリー枝香庵で開催される
「WINTER FESTA 2018-2019」 に出品します。
約100名による小作品の展覧会です。
絵画、立体、版画、写真など様々な作品が展示されます。
面白い作品が沢山あると思うので銀座にお越しの際はお立ち寄り下さい。
ギャラリー枝香庵 WINTER FESTA 2018-2019
2018年12月19日(水)~12月26日(水)
2019年1月5日(土)~1月10日(木)
11:30~19:00 ※日曜、最終日は17:00まで
来週から個展が始まります!
あとちょっとだけ作業が残っているけど何とか面白い展覧会が開けそうです。
今回の個展ではサボテンをモチーフに自分を表現しました。
「醜と美」が一体となった不思議な世界を楽しんで頂けたら幸いです。
TAKUMA NISHIYA
西谷 拓磨展 —Cactus(カクタス)—
2018年10月1日(月)〜10月13日(土) ※日祝休廊
11:00〜19:00(最終日17:00まで)
Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi
〒106-0032 東京都港区六本木7-8-9 深作眼科ビル1F・B1
TEL 03-5786-1505
E-mail hfg@fukasaku.jp
今日の午前中は10月の個展に向けての作品制作。
この一ヶ月ぐらい土曜日は銅版画の作業をしていたので、個展用の作品の進みが遅く少し焦る。
焦ると言いながら今日は夕方から六本木アートナイトへ行く予定。
六本木の街を舞台にアートを楽しもうというイベントで、
美術館やギャラリーだけでなく商業施設や街なかでもアートを見ることが出来ます。
明日27日までやっているので興味のある方は是非。
僕は今回アートナイトで作品の発表はないので、
お世話になってるHideharu Fukasaku GalleryとGallery LaLa Tokyoとその他少し回る予定。
Gallery LaLa Tokyoではキオ・グリフィスさんが企画したNobuo Anzai「遊牧画家」展と
16時からDangerous Grooves・Beta3というレコードを聴きながら
アートや音楽、社会について語るというイベントが開催されます。
音楽はたいして詳しくないが面白そうなので参加してみることにした。
キューバの作家さんが来るのでキューバのレコードがある人は持ってきてくれと言われたが、
持ってないのでインドの民族楽器シタールのカセットテープと宗教音楽のCDでも持って行こうと
思っていた。
しかし驚いたことにこのブログを書き始めた時に1枚だけアフロ・キューバンというジャズの
CDを持っていることを思い出した。
(普段ジャズを聴かないのでなぜそれを買ったのかは分からないが・・)
今からCD探して、もう少し制作して、日本酒を買って六本木に行きます。
では!
告知をしようと思っていたのにさっさとやらないから
銅夢版画工房によるシロタ画廊での「第18回銅夢版画展」先週の土曜日で終了してしまいました。
去年始めたばかりの僕が銅版画のグループ展に参加して大丈夫なのか少し不安でしたが、
壁に飾った時なかなか良い感じになっていると思えたし、お客様にも喜んで頂けたので良かったです。
指導して下さった先生方に感謝です。(・・若い時から素直に人の意見を聞くことが出来ていればとたまに思う)
そして今回68名120点の作品を見たことでとても刺激を受けました。
人の良いところをどんどん取り込んでより良い作品を作りたい。
次回はじっくり徹底的にやってやろう。
来月にある第18回銅夢版画展という銅夢版画工房のグループ展にエッチング作品2点を出品する。
なので最近はそれを中心に制作を進めている。
銅版画のグループ展は初めてだし、会場は版画で有名なシロタ画廊ということなので結構ドキドキしている。
おまけに2点のうちの1点を先々週失敗した(調子に乗って腐蝕しまくっていたら画面が真っ黒くなり過ぎてしまったのだ。そこからでも立て直すことは出来るかも知れないが今の自分には技術的にも時間的にも難しいと判断し、そして先生にも判断された。)ので初めからやり直すことにした。
最初は同じ絵で再びと思ったが、仕上がりのイメージをより強く持ってみるとそもそも構図に無理があるような気がしてきたので結局ゼロから始めることにした。
デューラーの画集と北斎漫画を見ながら手を動かし、良いアイデアが出るのを待っていた。
出来れば先週中に出て欲しかったが、今日になってようやく良いアイデアが浮かんだ。
見せたいものをしっかり見せた上で、残された時間内にギリギリ間に合うぐらいの描き込み量のもので、自分が納得出来るもの。に何とかなりそうだ。
桜満開の中ジメジメと暗い作業部屋にこもっていた甲斐があったというものだ。
テンションが上がる。
上手くできるか楽しみだ。
「失敗は成功のもと」
誰が言った言葉かは知らないがとても素敵な言葉だ。
昨日は仕事終わりに銀座と六本木の画廊を数軒回ってから横浜のBankART Studio NYKで開催されたNeo Fluxusのハプニング・パフォーマンスを見に行った。
ギター、ベースにパーカッション、映像とラジオそして時を刻むパフォーマー。
開演し音が鳴り始めると「?」と「!」と「⁉︎」で会場は独特な雰囲気になった。
見ている時は音の中に自分がポツンと存在している感覚だった。
それが自ら参加し音を生み出すことで音が自分の内にあるのか外にあるのか分からなくなった。
自分が音になったようで不思議な気分になった。
3週連続で土曜日の1時から銅夢版画工房へ行った。
すると工房長の蒲地先生に「西谷さんは元気ですね」と言われた。
先週の金曜日に髪を切った時いつもの美容師さんから「西谷さんは毎回疲れ切って死にそうな顔をしてるから心配になります」と言われた。(ちなみに身体がバキバキの時たまにサービスで長めにマッサージしてくれる)
僕は制作時と酒を飲む時は元気だ。
それ以外の時に会う方々すみません(笑)
さて、昨日も5月にある第18回銅夢版画展用の作品制作。
この前先生に試刷りを見て頂いた時に「主役を目立たせる為に脇役を闇に沈めたほうが良い」と言われた。
言われた瞬間はせっかく描いたのにもったいないとも思ったが折角なので試してみることにした。
すると奥行きが生まれ画面がグッと強くなった。
昨年の個展でタブローとエッチングを並べた際にエッチングの作品が弱く見え過ぎたのでもう少し何とかならないかと思っていたから今回先生に気付かせて頂き有り難かった。
版画工房に通うようになってから銅版画家の視点を少しずつだが手に入れられるようになってきたことが嬉しい。
色々な視点を手に入れてその時その時に自分が良いなと思う作品をしっかり作り続けていきたい。
それと先生にこうも言われた。
「エッチングの作品で描き込みが足りないということはよく聞くが、描き込み過ぎという言葉は聞いたことがない。」
グループ展まで2ヶ月を切った。
2点目の作品はまだほとんど手を付けていない。
焦るわぁ。
やらねば!!
3月8日(木)からギャラリー枝香庵さんで「物語の中の主人公達4」という
グループ展が始まります。
僕は井伏鱒二の「山椒魚」をテーマに作品を制作しました。
ひねくれ者でどうしようもない山椒魚なんだけど何かその気持ちが分かってしまう。
その気持ちが分かるということはどうしようもない自分を見ているようでもあり正直嫌な気分になる。
でも反面教師として1冊本棚に置いておくのは良いことのように思う。
(ちなみに僕は先日2冊目を購入した。先にいた教師がどこかに行ってしまったのだ。どこか暗いところに閉じこもっているのだろう。)
自分と向き合わず自分以外のもののせいにする山椒魚と自分と向き合う蛙の対比がいい。
最後の一文「今でもべつにお前のことをおこってはいないんだ」という蛙の台詞は山椒魚の心に届いたのだろうか。
ちなみに小説「山椒魚」は結末部分の大幅削除で議論になったそうだが、僕は断然あった方が良いと思う。
最後の一文が無かったら単なるじめじめとした暗い光のない薄っぺらな物語になってしまうからだ。
「物語の中の主人公達4」
2018年3月8日(木)〜3月17日(土)会期中無休
11時30分〜19時(日曜日、最終日は17時まで)
初日18時からアスラン書房の藤本郁子さんによるギャラリートーク「ファンタジーの中のリアリティ」があります。
是非お越し下さい。
雨にも負けず風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けなかったとしても
そこに放射性物質が混ざっていたらどうだろう。
負けないようにと踏ん張ろうとしたその大地が汚染されていたらどうだろう。
人は生きて行かねばならない。
自分だったらどうするだろうか?
・・想像が出来ない。
福島県田村市で有機農業を営んでいた大河原夫妻は原発事故後も野菜を作るという道を選んだ。
そして自分達の野菜だけでなく周りの農家の野菜も売ろうと食事が出来る野菜の直売所「えすぺり」を作った。
その為に借金も作った。
農業の傍ら夫婦で活動し続けていた人形劇団「劇団赤いトマト」の公演では原発事故をテーマにしたものを発表するようになった。原発事故を風化させない為に自ら語り部になろうという思いからだ。
昨日その公演を見に五反田の聖心侍女修道会に行って来た。人形劇と歌と講演の2時間半。
雨にも負けず風にも負けず
放射性物質にも負けまいとなんとか踏ん張っている夫婦の姿がそこにはあった。
原発事故から7年ぐらい経ちさすがに薄れてくる当時の記憶を人形劇を演じる事で歌う事で蘇らせていた。
大河原夫妻の力強い魂を感じた。
僕に出来ることは何だろうと考えた。
そしてこの語り部たちの語り部になろうと思いこうして語ってみた。
大河原夫妻が経営する「野菜とパンの店 えすぺり」には月に一度野菜や加工食品など田村市の特産品をお届けする「月壱くらぶ」というシステムもあります。
福島県外の方でもご利用出来ます。
是非一度ご覧下さい!
http://ichikaraya.web.fc2.com/item.html
「野菜とパンの店 えすぺり」Facebook
https://m.facebook.com/esperi.ichikaraya
昨年末から始まったギャラリー枝香庵さんでのグループ展「Xmas &はじめ展」が昨日で無事終了。
搬出時に作家の原太一さんに会ったので、近くのギャラリーを少し回ってから一杯飲みに行った。
最近の僕の関心ごとは日本語話者と英語話者の世界の捉え方の違いとそこからくるアート作品への捉え方の違い、社会問題や政治をアートにしたヨーゼフ・ボイス、多様なギャラリーと僕自身の多様性についてなどでそれらの事を色々と話しまくった。
原太一さんはアートの未来や世界の未来に関心があるようでそのことについても色々話した。
誰かに話したかった事をほとんど吐き出せて頭の中がスッキリした。とても楽しかった。
ゆっくり色々考えたいし勉強もしたいのだが展覧会は待ってはくれない。
もうすでに昨年ぐらいの予定が入ってしまい、今年も制作地獄だが地獄のほうが性に合っているのでこのまま突き進もうと思う。
そして今年は今まで以上にやり込もうと思っている。
現在は5月にある銅版画工房のグループ展用の作品と来月の香港でのグループ展用の作品を制作中。
どちらも小作品2点だが徹底的にやってやろうと思っている。
手を加え過ぎてもいけないし、足りな過ぎてもいけない、意識と無意識のあいだに深く入り込む日々。
・・何だか変な事を言ってんなと思うのだが言葉にしようとするとこんな感じになってしまう。
それと昨年末から福岡のギャラリーレコルテさんで未発表作2点を含んだ新作数点を取り扱って頂いてます。
是非ご覧下さい。
http://store.g-recolte.com/takuma-nishiya/
それともう一つ、今月末から銀座のかわべ美術さんでも作品を取り扱って頂くことになりました。未発表の新作も1点あります。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。
かわべ美術
〒104-0061 東京都中央区銀座4-13-3
ACN HIGASHIGINZA BLDG 2F
Tel/Fax 03-3542-3988
さて、そろそろ作品作りま~す。
先日居酒屋で食べた青唐辛子入りの生カツオの和え物がとても美味しかった。
そのうち家で真似しようと思っていたらスーパーで美味しそうな生カツオを発見した。
これは作るしかないと思いカツオをカゴに入れた。
そして野菜売り場に戻り青唐辛子を探した。
しかしシシトウしか置いていなかった。
どうしようかしばらく迷ったが、青唐入り生カツオが諦められず別のスーパーに行くことにした。
でもそこにも青唐辛子はなかった。
ますます青唐が欲しくなり、三軒目のスーパーへ。
しかし願いは叶わず。
どうしても青唐を手に入れたくなってしまい、四軒目のスーパーへ。
薄々無いような気がしていたが、やっぱりなくてガッカリ。
そしてこうなったら駅の反対側まで行ってやろうという気になってしまった。
気合を入れて五軒目のスーパーへ。
ちっきしょー!
そして最後六軒目のスーパーへ。
今日は多分無理だと半分諦めていたのだがついに青唐辛子と出会えた。思わず小さくガッツポーズ。
小さく切ったカツオに1ミリぐらいの厚さに切った青唐辛子、小ねぎ、白ゴマ、ごま油で和えて生姜醤油で食べるだけ。料理ってほどのことでもないのだがお店のメニューを再現出来て良かった。
ちなみにこの青唐話は先週の金曜日の話。
今日はグループ展の搬入2日前だというのにまだ作品制作。
今回は小作品2点だけの展示だが1点は未発表の新作を出したいと思って作業していた。
しかし一昨日の土曜日にその目処がついたらなんだかもう1点も未発表の新作にしたくなってしまった。
青唐探しなんてしてる場合じゃなかったとぶつくさ言いながら作品制作。
僕は欲望を抑えるのが苦手だ。
そしてとにかく諦めが悪い(>_<)/
今年の展示も全て終わり残る仕事は福岡のギャラリーレコルテさんに送ることになっている作品だけとなった。
そしてそれも先ほど終わり後は乾かすだけ。
明日からは来年の個展用の作品と銅版画の作品に取り掛かる予定・・だった。
見知らぬ電話番号からの着信に普段は出ないのだが、たまたま出たらギャラリー枝香庵さんからで「グループ展の事でまだお返事頂いていないのですが・・」と言われた。
コレクターさんからの紹介でグループ展のお誘いが来ることは知っていたのだが、全然連絡がこなかったので来年のことかなと思っていた。
しかしもう連絡済みとのことだった。
メールでも郵便でも届いてないことを伝えたところ、先方がメールアドレスを間違えていた事が分かった。
展示は12月23日からでもうすぐだが小作品2点だけだったので参加させて頂くことにした。
しかし小作品2点だけと言っても搬入や案内状送ったりとなんだかんだで結構時間が必要になる。
おまけに来週はLAで展示したメンバーの飲み会があり幹事みたいなこともやっている。
あるものだけで展示すればいい話なのだが、1点ぐらいは未発表のものを出したいという欲求が腹の底から湧いて来る。
あまり時間はないがやるしかない。
あー今年も長いなー。
パスポート用の写真を撮りに写真屋に行った。
カメラマンは女性で背の高い人だった。
僕より高い感じだったので180cmはあったかな。
僕は例によって自分の目のデカさを気にしていた。
7割ぐらいの目の見開きで行こうと思った。
カメラマンの女性がカメラをのぞきこんだ。
そしてその瞬間、両足をバッと左右に開いた。
低い椅子に座っている僕を立ってる人が撮るのだから、安定の為にもそうするのは分かるのだが、勢いの良い開きっぷりが面白くなってしまった。
スカートに黒いタイツでサンダルを履いてガバッと開かれた足が気になって仕方なかった。
そして「顔傾けて」「アゴ引いて」「そのまま目をしっかり開いて!」の「目をしっかり開いて」で完全に笑いのツボに入ってしまった。
笑いを堪える為に腹に力を入れたら、本当にしっかり目を開いてしまった。
シャッターを切った直後に「見開き過ぎです」と一言。
そして2枚目。
ガバッと足が開いた瞬間にまた目が開いてしまった。
でも「顔傾けて」「アゴ引いて」の時に目の見開きを7割ぐらいに戻した。
すると「そのままの姿勢で」と言いながらカメラマンが足を開いたまま「すり足」でカメラごと少し近付いてきた。
また面白くなってしまって目が開いてしまった。
そして3枚目。
無になろう、空になろうと頑張った。
でも足が開くと目が開く。
僕の前に撮ってもらっていた女の子はすぐ終わったのに・・。
地獄だった。
最後にもう一枚撮ってもらう事に。
目の見開きは5割の感覚にした。
笑いと見開きを必死に堪えた。
画像チェックの時にもう一枚撮るか聞かれたが最後が一番マシだったし、もう笑いに堪えることが出来ないと思ったので諦めた。
笑いに耐えてる写真のパスポートを10年使おうと思った。
それとデジカメって便利だなと思った。
「西谷拓磨のあいだ展」無事に終了しました。
f.e.i. art gallery(フェイアートギャラリー)「西谷拓磨のあいだ展」展示風景
個展の最中だが今日は夕方にグループ展用の作品3点を「かわべ美術」に搬入に行く。
かわべさんとは日本画の作家さんからの紹介で昨年からお世話になっている。
主に日本画の作品を取り扱っている中でアクリル画の僕も参加させて頂きとても感謝している。
僕は独学でやってきたこともあるし、画廊のオーナーさんから学ぶことをとても大切にしている。そして色々なタイプのオーナーさんと出会うことで作品も僕自身も強くなって行くと考えている。
独特なオーナーさんと出会うことはとても楽しみなのである。どのオーナーさんからどのようなことを学んでいるかは自分が勝手に学んでいる事なのでここで書くことは控える。
でも独特のオーナーさんから共通して学べることは書いてしまってもいいだろう。
それは「人として」と「頭を使いなさい」ということ。
特に僕のように調子に乗りやすいタイプの人間にはとても大切なことなのだ。
さて、話が長くなってしまったが今日僕が作品を持って行く「かわべさん」はプレッシャーのかけ方がとても上手い。
お会いする度、そしてメールでやり取りする度に優しく丁寧な言葉の最後には必ず「いい作品」というフレーズが付いてくる。
「いい作品持って来てよ。」
「いい作品待ってます。」
「いい作品楽しみにしてます。」
とこういう具合だ。
先日搬入の件でメールした際には最後に
「いい作品を 待ってます」
と「を」のあとにスペース。
その空白に恐ろしいプレッシャーを感じた。
そして僕はもちろん「いい作品を 持って行きます!」と返信した。
今日の夕方かわべさんの反応が楽しみだ。(少し恐いけど)
作品の搬入後は個展の会場に行く予定。
そして今日は閉廊後にLAの展示の時にご一緒した写真家のJun Ishikuraさんと飲みに行く予定。
junさんは世界の鍛冶屋さんの写真を撮っている。
作品がすごくカッコいい。(一応本人もと言っておこう)
http://moonmaker.sakura.ne.jp/moonmaker/
滞在先では必ずバー巡りするらしい。
バーでの出会いが面白いのだそうだ。
今日は横浜のバーを教えてもらう予定。
楽しみだ。
昨日展覧会の作品搬入と飾り付けが無事に終わった。
自分がイメージしていた感じにだいぶ近づけたと思う。あとはお客様の反応を待つだけ。楽しみだ。
そして何よりほっとしている。
搬入はいつもお世話になってる赤帽さんにお願いしたのだが、赤帽さんが家にくるギリギリまで作業に追われていた。
今年は突然展示の予定が入ったり、銅版画を始めたこともありスケジュールがきつかった。
まるで綱渡りをしているようで常に緊張していた。
自分が作業を出来る限界がどこらへんまであるかを知ることが出来た。
来年はもう少し考えようと思った。(・・毎年こんなこと言ってる気がするが)
あっ、これから個展が始まるというのに来年の話をしている場合じゃない!
おまけに個展が終わった次の日から「かわべ美術」さんでグループ展があるのだ!
こちらは来年の干支である「戌」をモチーフにした展示です。
僕は未発表の新作3点展示予定です。
フェイアートギャラリーでの個展「西谷拓磨のあいだ展」
かわべ美術での「第6回ARTE(アルテ)の会」
どちらもよろしくお願い致します!
「西谷拓磨のあいだ展」
会場 フェイアートギャラリー
2017年10月30日(月)〜11月10日(金)
※土日祝は休廊です
10時〜19時(最終日は17時まで)
〒220-0003
神奈川県横浜市西区楠町5-1 深作眼科ビル1F
TEL 045-325-0081
「第6回ARTE(アルテ)の会」
会場 かわべ美術
東京都中央区銀座4-13-3
ACN HIGASHIGINZA BLDG2F
TEL 03-3542-3988
昨日無事に最後の1点が出来上がった。
今日は仕事が終わったら作品リストの制作、作品裏面の処理、ワイヤーの取り付け、そして梱包。
明日の搬入が夕方なのが救いだ。
そして明日は例によって晴れるらしい。
台風21号と22号のあいだの搬入でラッキーだ。
初日は夜中寝ているあいだに台風が過ぎて欲しい。
いや、何なら消えて欲しい。
さて、少し昼寝しまーす。
「西谷拓磨のあいだ展」
会場 フェイアートギャラリー
2017年10月30日(月)~11月10日(金)
※土日祝は休廊です
10時~19時(最終日は17時まで)
〒220-0003
神奈川県横浜市西区楠町5-1 深作眼科ビル1F
TEL 045-325-0081
今日は台風一過でとても天気が良かった。
天気が良いだけでワクワクするから不思議だ。
どこか遊びに行きたいと思ったが展示の予定がぎっちり詰まっているので今日もやっぱり作品制作。
でもどうしても外に出たかったので近所の中華屋さんに昼飯を食べに行った。
・・遊びの変わりに中華屋であんかけ焼きそばとは(泣)
さて、今週末から福島県二本松市にある「あだたら高原美術館-ao-」で展示があります。
福島県の作家と関東の作家たちによるグループ展です。
地域の人達に美術を通して元気を与えようと企画された展覧会です。
そしてそれと同時に福島の今を伝えられたらとも考えられています。
会期中には芋煮会やお客様参加型の壁面制作があります。
来館者先着50名には作家達からの素敵なプレゼントも用意されています。
会期等はこちら↓↓
http://playinadatara.web.fc2.com
それともう1つ展示のご案内。
9月30日、10月1日に開催される「六本木アートナイト2017」に合わせ
「六本木605画廊」にて「Paring-アートと日本酒」という展覧会が開催されます。
会期は9月26日(火)〜10月1日(日)12時〜19時
アートナイト当日の9月30日(土)は17時〜22時まで美術鑑賞好きの利き酒師の方が作品のイメージから
選んだ日本酒が飲める試飲会も開催されます。
お酒好きで美術好きの方は是非!
会場 http://gallerylara.com/access
どちらもよろしくお願い致します!
では!
僕が生まれるずぅーーっと前、まだ何も生まれてない世界。
そこから色々なものが生まれ僕も生まれる。
次の個展はそんな感じのイメージにしたいなと思って日々制作中。
なので抽象の作品も必要だし、人でも動物でもないものも必要だと思ったら神様でも描こうと思った。
そして今日は雷神を描いた。
初めての雷神。
こういうのも描くんだと自分で自分に少しビックリした。
今日は昼過ぎまで天気が良かった。随分久しぶりの太陽だった。
でも僕が雷神を描き終えた頃、急に天気が悪くなった。
そして激しい雷雨。
光った瞬間、ゴロゴロドーーーン!かなり近かった。
僕は雷様を召喚してしまったのかもしれない。
それから4時間ぐらい経った今も雨は激しい。
雷様はどっかに行ったみたいだけど。
電車も遅れているみたいだし今日はレイトショーでスパイダーマンを見に行きたかったが諦めた。
その代わりにこれから近所の居酒屋へ!
行ってきま〜す。
昨日は銅夢版画工房で暑気払いがあった。
僕は作業を始めるとすぐに没頭してしまう質で普段あまり会話に参加したり出来ないので、
昨日の暑気払いは色々な方とお話が出来てとてもありがたかった。
人それぞれ自分の舞台で戦っているんだなと思ったら僕ももっと頑張らねばと思った。
20代の頃小さなイタリアンレストランでアルバイトをしていた時の店長さんのことを
最近よく思い出す。
その方は仕事中は鬼のように恐ろしい人で毎日みんな怒られていた。
その中で一番印象に残っているのはこんなやりとり。
店長「金がある奴は金を使えばいい。頭の良い奴は知恵を使えばいい。金も知恵も無い奴はどうすればいい?
金も知恵も無い奴は体を使うんだよ!」
僕 「はい」
店長「お前は金があるのか?」
僕 「無いです」
店長「知恵があるのか?」
僕 「無いです。(・・ちょっとはあると思うけど)」
店長「じゃあ体を使え!」
僕 「はい!」
作品制作で大変な時僕は金も無いし、知恵も無いし(・・ちょっとはあると思うけど)、体を使うしかねぇなと思うのだ。
それにしても昨日はとても楽しかった。
何を話したか半分ぐらい忘れてしまったけど・・
この数日毎晩記憶を失っている・・
もしかしたら僕はちょっとも知恵を持ち合わせていないかもしれない。
僕は体を使おう。
さて絵具乾いたかな。
では!
10月末から始まる個展のDM用作品の目処がついたので久々のブログ。
なかなか更新出来ずすみません。
相変わらず制作制作の日々。
休みの日は朝から作業というのが当たり前になってきてしまった。
展示が終わると燃え尽きて1、2ヶ月は制作出来なかった駆け出しの頃が懐かしい。
まぁ懐かしくは思うが戻りたいとは思わない。
戻ったところで人生には大変なことが付き物だからだ。
それより今あるもので今何が出来るかを考えるほうが楽しい。
次回の個展は今までで一番ドラマチックなものにしたいと思って制作している。
自分が持つものでどうやってそれが出来るかを考える。
そして良いアイデアや作品が出来る度にニヤニヤしている。
今日は「Blood」という作品の画面を全て埋めるかどうかでえらく悩んだ。
昨日の時点で作品が出来上がっているという思いがあったからだ。
でもドラマチック感を考えるとそれが足りないような気がしたので思い切って埋めることにした。
画面を半分近く埋めたところでトイレに行った。
そしてトイレから戻って画面を見てみると自分が思うドラマチック感がもうすでに現れていた。
そこからはもうこれ以上やり過ぎたらいけないと思い慎重に作業を進めた。
画面を埋めたい気持ちと埋めたくない気持ちの「あいだ」に僕は存在したのだ。
小便に感謝だ。
今日はもう作業終了だ。
ビールを飲もう!
では。
フェイ アートミュージアム ヨコハマ「夏のうちわ展2017」
2017年7月4日(火)〜16日(日)
10時〜19時(最終日17時)月曜休館
http://www.f-e-i.jp/coming/musium/
明日からフェイ アートミュージアム ヨコハマで「夏のうちわ展2017」が始まります。
僕はうちわ3点と通常作品5点を出品。
新作の反応が楽しみでニヤニヤしてます。
色々なジャンルの作家さんがいて面白い展示になると思います。以前出品した時面白かったし。
うちわ作品はお手頃価格で購入できると思います。以前出品した時つい買っちゃったし。
僕は4日は17時頃から、16日は昼過ぎから会場に行こうと思ってます。
他の日はまだ未定です。(制作に追われまくってるもので。・・でも飲みなら行くのでお気軽にお声がけを)
お時間ある方は是非見にいらして下さい。
フェイ アートミュージアム ヨコハマ「夏のうちわ展2017」
2017年7月4日(火)〜16日(日)
10時〜19時(最終日17時)月曜休館
http://www.f-e-i.jp/exhibition/3434/
一昨日の金曜日に草間彌生「わが永遠の魂」を見ようと思って国立新美術館に行ったのだが、
20分待ちだったので諦めた。
たった20分だし待とうかなとも思ったが、その時は待つという行為がなんだかとても煩わしかった。
なので東京ステーションギャラリーで開催中のアドルフ・ヴェルフリ「二萬五千頁の王国」を見てきた。
アウトサイダーアートの作品集で名前と作品は知っていたのだが、実物を見るのは初めてだった。
すごかった。
アドルフ・ヴェルフリは31歳の時に統合失調症と診断され精神病院に収容。
それまで美術教育を受けていないのに収容された4年後ぐらいから絵を描き始めたらしい。
それから66歳で亡くなるまで、病院でひたすら創作活動。作品は全45冊、25000ページにもなるというから驚きだ。
絵と文字と音符で埋め尽くされた画面からは、創造とはこういうものだと言わんばかりのパワーを感じた。
すごいとこまで行っちゃってて、正直どう言葉にしていいのか分からない。
草間彌生もすごいとこまで行っちゃってるなと思うけど、
芸術という意識でちゃんと活動しているから、見る人が入り込めるというか共感が出来るというかそういう余地がある。
アドルフ・ヴェルフリの場合は芸術などという意識は飛び越えちゃっている感じがする。
自らの理想の王国を築き上げる為に1人突っ走っているので他人が入り込める余地がない。
でも見入ってしまうのだ。
精神の深淵を覗いてみたいという怖いもの見たさのような人間の真理がそうさせるのかなと思った。
まぁ別にどっちの作家の方が良いとかはない。
単純にどちらもすごいなぁと思う。
さて僕自身のことを言えば、先月のロサンゼルスの刺激がまだまだ新鮮で、とにかく制作が楽しくて仕方ない。
そして秋の個展のことで毎日頭が一杯だ。
とにかく思いっきりやってしまおうと思う。
では。
土曜日。
アートフェアは2日目。
それとは別にグループ展のオープニングパーティーが18時からの予定。
フェアも気になったが、グループ展のオープニングまで自由時間を頂いたのでみんなで美術館巡り。
ブロードとMOCAは見てみたいと思っていたので嬉しかった。
ブロードは最新の美術館って感じで良かった。建物自体もカッコイイし、美術館って少し暗い感じだったり照明も黄色い感じをイメージしやすいが、
スカーーンと清潔感を感じさせる透明な明るさで現代的だなと思った。
MOCAではKerry James Marshallの展示が最高だった。
黒人の生活や置かれている立場を描いている作家で、黒人をとにかく黒く描くのが特徴。
明るい背景とのコントラストは強烈だし、暗い背景の場合は白い目と白い歯だけが画面に浮かんだりして強い印象を残す。
そしてケリー・ジェームスのすごいところは強烈な画面をまろやかにさせる彼のセンスにあると思う。
人種差別という重いテーマを強烈な画面だけで見せてしまうと絵が重苦しくなるが、表情やモチーフ、色の使い方などに遊び心を加えるから角が取れる。
テーマが重くてもニヤッと笑えるのだ。だからまた見ちゃう。しっかり印象に残る。最終的にテーマがしっかり伝わる。
頭が良い人だなと思った。
図録を買いたかったがブロードでサイ・トゥオンブリーの作品集を買ってしまったので諦めた。
アメリカでは写真を撮っていい美術館が多いので助かった。
MOCAのあと昼食を取ってHAUSER&WIRTHというギャラリーでジェイソン・ローズのインスタレーションを見た。
その後グループ展の会場へ。
パーティーは18時からスタートの予定だったが、19時過ぎに始まった。
持って行った「大七純米生酛」の評判は良かったし、お客さんや作家さん達と色々話が出来て良かった。
パーティーの後にダイナーに行った。
僕は相当色々なことを話したらしい・・・ダイナーでの記憶がほとんどない。
でも楽しかったことだけは覚えている。
7時30分起床。
9時頃ダイナーで朝食。
スクランブルエッグ、ベーコン、ポテトにトースト。
映画に出てきそうな昔ながらの感じの店で、朝から少しテンションが上がった。
それからハマー美術館へ。
デュビッフェとジミー・ダーハムの展示があった。
どちらも見応えあったが、特にデュビッフェは影響を受けた作家の1人なので嬉しかった。
日本では彼の画集があまり売ってないので展覧会の図録を購入出来て良かった。
それからヴェニスビーチへ。
LA LOUVERというギャラリーを見てからビーチを少し散歩。
マッスルビーチってところではムキムキの筋肉バカ達が人前で自慢の肉体を鍛えていた。
僕ら美術バカ達はビーチでの時間を早々に切り上げ、車で移動しギャラリーを10軒ぐらい回り、目と脳みそのトレーニングをした。
その後はアートフェアの会場へ。
会場の半分ぐらいは写真の作品だった。
前年まで写真のフェアがあり、今年はそれと合体しての開催になったらしい。
写真のブースのほうがお客さんが多いように感じた。
僕らは3つのブースとその向かいの壁を使い作家20名ぐらいでの展示。(ちなみに今回LAに来た作家は8名)
どんな感じになるか、お客さんがどこらへんを見るのかしっかり観察しておかなきゃと思った。
僕の正直な感想は作品を楽しんでくれる人も結構いたが、日本でのアートフェアよりお客さんに素通りされる率が高いというものだ。
興味を引くかどうかは一瞬で決まる。
もっと足を止めさせることが出来ると思っていたので残念だった。
でも落ち込むというよりは、自分の作品をもう少しまとめて見せれたらどうなったんだろうとか、
大きい作品だったらどうなんだろうとか、画面自体のことも含めもっと色々試したいなという次への期待のほうが大きかった。
気の早い僕は会期初日に次回アメリカでやる時のことを考えていた。
オープニングパーティーは22時ぐらいまで続いた。それからみんなで夕飯へ。
ホテルに戻った頃には1時半過ぎていたと思う。
寝たのは3時前ぐらい。
おっさん4名で泊まっているので、いびき合戦が半端ない。
LA2日目も楽しく過ごせた。
皆さんに感謝です。
明日はいよいよロサンゼルス。
向こうに着いたらそのまま作品を搬入して飾り付けということになるのかな。(・・スケジュール全然把握してないっす)
アートフェアに参加出来るだけでも嬉しいのだが、日本とLAを中心に活動している作家のKio Griffithさん(http://kiogriffith.com)が、
せっかくだからアートフェアにあわせてグループ展もやりましょうとギャラリーでの展示を企画して下さった。
アートフェア(http://fabrikexpo.com)の会期4月21日〜23日。
グループ展はArena 1Gallery(http://arena1gallery.com)で4月22日〜5月6日。
あぁもっと休み取れば良かった。でもしょうがない。我慢我慢。
グループ展を開催するにあたりKioさんから提案があった。
それは、絵を見るだけでは見えてこない作家の顔や制作への思考も見せたいというものであった。
なので各自1分程度のビデオメッセージを作り会期中映像を流しっ放しにすることになった。
・・もちろんメッセージは英語で。
それを聞いた瞬間はOh,No!と思ったが、やらないという選択肢はないので覚悟を決めてぶち当たることにした。
その話の前日にアートフェアで配る用にと作品コンセプトを英語にしたものを作っていた。
英語に訳してくれたのは以前からお世話になっている福岡のギャラリーレコルテのオーナーさん。
絶妙のタイミングだった。頼んでおいて本当良かった。
ビデオメッセージの内容は訳してもらった作品コンセプトから何とかやりくりした。
発音がわからない単語は中学校の時に買った英語辞書で調べた。
いや〜しんどかった。
まぁ無茶苦茶なビデオメッセージだとは思うが、眼球が何かを伝えようとしていることだけは分かるであろう。
ブログに載せるか少し迷ったが、向こうで2週間ぐらい流れると思ったら祝祭的やっちまえ精神が顔を出してきた。
是非ごらんあれ。
・・ちなみにこんな感じのこと言ってます。
私の作品のコンセプトは相対的同時性の追求です。
仏教では全てのものは相対的に存在すると考えます。
例えばA<Bである時、BはAより大きいと見ることが出来るし、AはBより小さいと見ることも出来る。
「大きい」は「小さい」と一緒に現れるのです。
見え方によって定義が変わるということは定義は存在しないということと同じです。
しかし、存在しないということは存在と共に現れるのです。
分裂と統合、具象と抽象、意識と無意識など相対的なものを画面に提示することで
私というものが現れて来るのだと考えます。
では。
あぁーーっ、荷造りしなきゃ!!
来週4月21日〜23日にロサンゼルスでアートフェアがあり、参加することになった。
20日に出発して25日に帰国予定。
とても楽しみだ。(飛行機は怖いけど・・)
まぁこの時代だから海外で展示なんてそれほど珍しくもないだろうが、
僕は学生時代アンディ・ウォーホルに憧れていたし、ポップアートや抽象表現主義にかなり刺激されたのでアメリカで展示が出来ると思うと素直に嬉しい。
自分で作品を持って行くので小作品数点の展示になるが(欲深いので持てるだけ持って行くけど・・)
小さくても強い絵なら人を惹き付けることは出来るので、自分の作品が目に留まるかどうか楽しみだ。
滞在期間は短いが、「自分で見た」ということがとにかく大事だと思っているので、しっかり目に焼き付けてこようと思う。
それにしても・・出発まで一週間切っているのに作品作っていて大丈夫なのかが心配だ。
荷物を何も準備してないし、買ってきたセイン・カミュのトラベル英会話全然読んでないし、
そもそもトランクに何点入るのかも試していない。来週火曜は版画工房に行く予定だし。
さっさとやれよという話なのだが、とにかく面倒臭い。
あぁ〜〜〜〜っ準備面倒くせー。
とりあえず、今からちょっと酒飲んでこよう。
では。
今日は6回目の版画工房。
前回本刷りのつもりで3枚刷ってみた。
作業終了時間ギリギリに刷ったのでじっくり見ることが出来なかったが、刷り上がりがあまりキレイじゃない気がした。
それと絵自体か刷り方のせいか分からなかったが気になるところが2、3カ所あったので、今日はまずそれのチェックをした。
最初の作品だしこんなものかなという思いもあったが、
先生に色々教えてもらっているうちに最初の作品だからこそ納得いくまでやってみようと思えてきた。
ということでまた防蝕液を塗り、乾いてから加筆。
それとプレートマークという縁の部分を買ってきた精密ヤスリで丁寧に処理し直した。
そして黒ニスを塗り乾くのを待ち、腐蝕液に浸し腐蝕されるのを待った。
銅版画の作業工程には待ち時間が結構ある。
僕はやりたいことを我慢するのがすごーく苦手なので次の作品に取り掛かった。
するとそこでも待ち時間。
なので更に次の作品の準備に取り掛かった。
初心者のくせに3点同時作業になってしまった。
腐蝕液から銅版を取り出すと作業終了時刻が近づいてきてしまった。
今日中にどうしても1枚は刷っておきたかったので急いで刷りの準備。
インクの拭き取りは先生にやってもらった。僕はプロの技をじっくり観察。
そしてプレス機にかけた。
すごくドキドキした。
紙をめくると今までと全然違う仕上がりになっていた。
僕の頭の中にようやく「出来上がり」という言葉が浮かんだ。
いや〜嬉しかった。
この勢いでもう4、5枚刷りたかったが時間は時間だ。
次回まで「お預け」だ。
ガルゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!
よだれが垂れそうだ。
では。
今日は4回目の銅版画工房。
前回試し刷りをして良い感じだと思ったので、今日は本刷りをして次の作品に入るつもりだった。
先生は前回までと別の方だったので、最初に試し刷りを見てもらった。
すると、このままでもいいけど更に描き込みをしたらもっと面白くなる気がするという意見を頂いた。
更に描き込んで失敗したら嫌だなと思ったが、先生が具体的に指摘してくれた点のことを想像してみたらなんだか面白そうに思えた。
もう一度「出来上がり」が来るような気がしたので描き込むことにした。
描き込むにはまた防蝕液を塗らなきゃならない。
進んでは戻り、進んでは戻り。
正直少し面倒臭い。
でも描き始めるとすぐに入り込んでしまう。
すぐに楽しくなる。
当然まだ思い通りにはニードルが動かなかったりするのだが、それすら楽しい。
しばらく描き込んだら「出来上がり」が再びやってきたので腐蝕液に浸した。
今回は腐蝕時間による線の違いを見たかったので前回より浸す時間を30分短くした。
時間になり腐蝕液から銅板を取り出し、防蝕膜を洗い落し、インクを詰め、プレス機で印刷した。
仕上がりを見ると前回刷ったものより密度が高く絵が面白くなった。
でも再び版画の洗礼を受けた。
絵は面白くなったが、インクを拭き取り過ぎて画面中央部分が少し薄くなってしまった。
刷りを失敗したのだ。
悔しくなりもう1枚刷ることにした。
そして次の1枚は良い感じに刷り上がった。
先生にも今まで1番良い刷りだと言われ嬉しくなった。
・・・でもなんか。
・・でもなんか少し。
出来上がったものを見ていたら、気になる部分が2、3出てきてしまった。
すごく迷ったが、ここまできたらやるしか無いと思い3度目の加筆をすることにした。
でも作業時間が無くなってしまったので加筆は次回に持ち越しに。
結果、作業工程は今日来た時と同じになってしまった。
進んでは戻り、進んでは戻り。
最初の一枚が遠い。
けど進んでいることは確かだ。
カタツムリぐらいのスピードに思えてくるが、それを楽しもう。
明日3月18日(土)と明後日19日に「IID世田谷ものづくり学校」で
「第12回タグボート・アワード入選者グループ展」がありその搬入に行ってきた。
この展示中に最終審査があり、グランプリと準グランプリが決まるらしい。
発表は19日(日)の16時ぐらいで、受賞者には8月か9月頃に台湾での展示の機会が与えられる。
入選者30名の中から2人だから、案外取っちゃうかもしれない。
そうなると7月にグループ展、8か9月に台湾、9月に福島でグループ展、10月は個展、
11月は多分グループ展、12月はアートフェアということになる。
そして毎月5回は銅版画工房。
・・しんどい。先の事を考えると気が狂いそうだ。
・・でも頂けるとしたらありがたいし、台湾も行ってみたい。
入選が決まってからはこんな感じで毎日のように心がグルグルしていた。
そしたら先週、ロサンゼルスのアートフェアに参加しないかというお誘いを頂いた。
小さめの作品数点だけだが、会期は4月。来月だ。
行く以外の選択肢は僕にはなかった。
心グルグルしてる場合じゃない。
作品を作るしか道はないのだ。
頑張ろう〜っと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「第12回タグボート・アワード入選者グループ展」
2017年3月18日(土)11時〜19時 19日(日)11時〜17時
IID世田谷ものづくり学校 〒154-0001 東京都世田谷区池尻2-4-5
入場無料なのでお時間ある方は是非。
仕事帰りに版画工房へ。
3回目にしてようやく試し刷りまで進んだ。
結構いい感じに刷り上がり感動した。まぁ刷ってくれたのは先生だけど・・
そのまま本刷りに入っても良かったが、ちょっと気になる所があったし練習も兼ね加筆することにした。
版に残ってるインクを洗い流してから再び防蝕膜を作り、ニードルで描き、腐蝕液に浸す。
少し描き足すだけだが結構な手間がかかる。
腐蝕液に浸している間に次の作品の準備をしようと思い銅板を購入しヤスリをかけた。
2度目の試し刷りは本刷りのような形で位置を決めて刷り上げた。
インクの拭き取り具合もあり最初のと少し雰囲気が変わって刷り上がった。
今回は自分で刷ったので最初のよりも更に少し感動が大きかった。
次回はもう何枚か刷って、それから次の作品に進む予定。
楽しみだ!
昨日は銅夢版画工房で2回目の作業をしてきた。
前回銅版にニードルを使って3割ぐらい描いたので、今回はその続き。
ハガキぐらいのサイズの銅版に描いているのだが、線を引くのがとにかく気持ち良くどんどん入り込んでしまう。
髪の毛ぐらいの細さの線がすうっと引ける。
線を引く度に心の中では「ぬぅぉ〜〜っ。うひょ〜〜っ。にゅお〜〜っ。」みたいな言葉にならない言葉が交差しまくる。
楽しくなってくるので「えーい、行っちゃえ。やっちゃえ。」と簡単に下絵を無視出来るようになる。
絵の中では羽目を外していいのだ。
なんなら思いっきり外して変態性が出てくるぐらいのほうが面白い。
描き込み作業は3時間ほど続いた。
次の作業は銅版を腐蝕液に浸し、描いた部分を腐蝕させる作業。
今回は一時間ぐらい浸したほうがいいということだったが、作業が出来る時間が一時間ぐらいだったので
45分浸したところで取り出した。次回残りの15分浸す事になった。
腐蝕された銅版を手に乗せた時、なんだか命が吹き込まれてるような気がして感動した。
次回の作業が楽しみだ。
先日入会した銅夢版画工房さんに昨日行ってきた。
僕は銅版画の知識も経験も無いので先生に一から教えて頂く事となる。
銅版画の基本はエッチングだということで、まずはそれから教わることになった。
エッチングとは銅板を防蝕剤で被い、その面にニードル(鉄筆)を使って描き、
今度は腐食剤につけることでニードルで描いた部分を腐食させ、そこにインクを詰めプレス機にかけて刷るものです。
簡単に書くとこうなのだが、その間に細かい行程が色々ある。
防蝕剤で被う前、一番最初に銅板の四辺をヤスリで削る。(印刷時に紙とフェルトに傷を付けないようにする為)
次に面を磨いてきれいにする。
防蝕剤で被った後には、いぶす作業もある。
それから下絵を版に転写するのにもまた一手間。
ニードルを使うまでに結構時間がかかるのだ。
初日の昨日は4時間の作業時間内でニードルを使って3割ぐらいだが絵を描くことが出来た。
10時間ぐらいぶっ通しで作業したいと思った。
ニードルで線を引っぱるのが超気持ちいい。
これはハマる。
次回が楽しみだ。
普段の制作の息抜きに別の作品の制作が出来るとは理想的だ。
工房の先生方や会員さん達も精力的に創作活動を行っているみたいで、
モチベーションも上がる。
とても刺激的な一日だった。
自分のことは自分が一番よく知っていると思っても、人は自分の顔を直接見ることは出来ない。
自分の顔なのに鏡や写真など何かを通してでしか知ることが出来ない。
やっぱ、自分が思う自分も、他人から思われた自分も、どちらも自分なのだろう。
自分と他人の間に本当の自分がいると思うと世界の見え方がだいぶ変わってくるなぁ。
思いつきや、感覚だけでこの世界を生きることはかなり危険かも。
よく見て、よく考えなければ、簡単に深淵に転がり落ちそうだ。
実に不気味だ・・。
!ん。
よく見て、よく考えなければ、落ちるのであれば、よく見てよく考えてみたらどうだ?
何だか面白いことが出来そうだ。
あぁいかんいかん、作業が止まってしまった。
ここに赤い絵の具盛ろうっと。
ガラス絵幻惑の200年史(府中市美術館)を見に行ってきた。
ガラス絵だけの展覧会なんて珍しいし、たくさんのガラス絵が飾られた会場がどのように見えるのか
とても楽しみにしていた。
約130点の展示作品は江戸後期、明治、大正、昭和、平成に日本人が制作したものがほとんどで、
17〜20世紀にヨーロッパやアジアで制作されたものも10数点ほど飾られていた。
時代が広く、作家の数も多く、看板や小箱、鼻煙壺なども展示してありバラバラな展示になりそうなのだが、
ガラスという共通フィルターを通すことで生まれている一体感が不思議で面白かった。
そして一体感はあっても強く惹き付けられる作品とそうでないものが当然あるわけで、
なぜそうなるのかを考えると楽しかった。
色々なタイプのガラス絵を見れて楽しかったし勉強になった。
興味のある方は是非と言いたいところだが、2月26日で終了です。残念。
その帰りのバスで「根付(ねつけ) 江戸と現代を結ぶ造形」(三鷹市美術ギャラリー)の広告を見て
なんだか面白そうだったので行ってみた。
根付とは江戸時代に印籠や巾着を帯からぶら下げる時に留め具として使われていた小さな彫刻のこと。
この展覧会では伝統的な古根付約60点と現代根付約245点を展示していた。
小さいものなので拡大鏡を片手に見て行くのだが、アイデアと高い技術に驚かされた。
面白いもの、カワイイもの、カッコいいものが沢山あった。
拡大鏡を使う事で見える発見もあり見ていて楽しかった。
こちらは3月20日までやってます。興味のある方は是非。
日本人の感性に触れまくる一日だった。
目と脳みそがとても疲れたが、とても楽しかった。
最近絵具を盛って作品を制作する事が多い。
思わず触りたくなるような独特のマチエールが気に入ってるし、まだまだこの作業に可能性を感じているので突き進めたいと思っている。
しかしそうは言ってもたまには思いっきり線を引きたくなることがある。
今の自分が納得出来る形で線を引くにはどうしたらいいか考えていたら、盛るの反対の「削る」が一番良いように思えてきた。
ということで版画をやることにした。
版画と言っても色々種類があり少し迷ったが、以前から銅版画の作品に惹かれることが多かったので銅版画をやることに決めた。
決めたはいいが銅版画の経験はゼロ。
知識も乏しく困った。
とりあえず銅版画ってどんなものなのかネットで検索。
エッチング、アクアチント、メゾチント、ドライポイントなど色々種類があった。名前は知っていたが全部銅版画だとは知らなかった。
何をどうすりゃいいのか、自分が何をやりたいのかすら分からなくなった。
道具は何を使い値段はどんなものなのか調べていたら、画材屋のホームページでプレス機を売っていた。手が出せないほどの金額ではなかったので、まずは買ってしまおうと思った。
・・たぶん20代の頃にそう思っていたら即購入しただろう。(勢いで突っ走ることしか知らなかったので)
僕にはこの18年ぐらいの作家活動で学んだことがある。
それは独学の素晴らしさだ。
独学には創造力が溢れるし、知る喜びも大きい。
しかし。
しかしだ。
物事には常にどちらの面もある。
当然独学にも欠点があるのだ。
その欠点とは、とにかく時間がかかるということだ。
今の作業場にプレス機を置き、他の道具を揃え、本を買い、手探りで制作に取り掛かるところを想像してみた。版画の他にもやりたい作業がある。
こりゃ無理だと思った。
そしてここは素直に人に教えを請うべきだという結論に至った。
都内の版画工房を探し見学させてもらったら、直感で僕に向いてる作業だと思ったので即入会してしまった。
来月から版画工房に通うことになった。
楽しみだ。
何を作ろうかな〜。
では。
今日で40歳になった。
なんだか不思議な気もするし、なんでもない普通の日曜日の気もする。
30歳や20歳など節目の時もこんな感じだったのかな。
・・全く思い出せん。
まぁいいや。
今日は自己紹介カード(作品や略歴を載せたもの)を作った。
作品ファイルを持ち歩くのが面倒で、以前からこういうものが欲しかったのだ。
・・ちなみに僕はあれこれ指示を出しただけで、実際にデザインをしたのは妻っす。
カードの制作終了後は行きつけの居酒屋へ。
そのお店は常に旬の美味しいものを出し続けているので毎週行っても全然飽きない。
そして日本酒の種類も豊富だし、料金もリーズナブル。
日々の努力を感じ毎回感動してしまうのだ。
・・ちなみに今日は誕生日プレゼントに上等なお酒を一杯頂きました。
「一翔」さんありがとうございます!
それから今日は両親と弟夫妻からもプレゼントをもらった。
まぁ家族のプレゼントは毎年お互いにやってることなんだが、今年はなんだか特に嬉しく思う。
僕の名前は拓磨で、名字は西谷で、
字面を見ると角張ってるし、口が多くてうるさそうだし、書く時にバランスを取るのが難しい。
正直違う名前に憧れたこともあったが、最近は気に入っているんだ。
きりひらいてみがくっていう「拓磨」という漢字いいなと。
そうありたいなと思うのだ。
色々な人々に支えられて生きているのだとしみじみ思う。
・・でも作家人生を考えるとあまり悠長なことは言ってられない。
突っ走ろう!
昨年末にエントリーした公募展TAGBOATAWARD(タグボートアワード)の審査発表が
あった。11月の個展で発表した作品で勝負してみたのだが、入選(一時通過)しました。
・・ヤモリを出すか龍を出すかでかなり迷った。運が良かった。
http://www.tagboat.com/ngs/award/12th/index.html
さて、例年なら1月4日あたりから「描き初めだ」などと言いながら作品制作に取り掛かる
のだが、まぁ色々あって気が乗らず1月も終わりだというのにまだ全然作業が出来ていない。
・・なんだか言い訳がましい文章だな。
この一ヶ月作品を作ってない。
・・このほうがすっきり潔いか。
作品は作ってはいないが何もしないと気が滅入ってくるので、
ひたすら読書。そしてたまに友達と酒を飲んで過ごしていた。
でももうこれ以上ブスブスとくすぶっている時間はない。何だか今年も忙しくなりそうだし。
気合い入れて頑張ろう!
〜気分だ情緒だと言っていたって、それがなんになります。ぐずぐずしていては、気分もおこるまい〜
ゲーテ「ファウスト」より
・・でも今日は許せ。飲みに行こう!
明日から頑張りま〜す。
では。