写真は15年ほど使用していた半地下の作業部屋。
高さは180㎝ぐらいしか無かったけど広さは15畳ぐらいあったので助かったし、小窓から庭が少し見える半地下に籠っての作業は秘密基地で遊んでいるようで楽しかったです。
1ヶ月前にそこから引っ越しました。
20代後半に実家を出た時以来の引っ越し。
グループ展もあった中なんの準備もせずに部屋探しも含めて40日ぐらいで行ないました。
・・・地獄でした。
その40日間は秘密基地というより牢獄でした。
制作はなかなか進まない。
片付けても次から次へと出でくる大量の作品と画材。
床を拭いても拭いても発見してしまう絵の具の飛沫。
全部は持って行けないので泣く泣くBOOKOFFに売り飛ばす事にした300冊以上の書籍の梱包。
何も考えずにペタペタと壁に貼り付けてしまった印刷物やアイデアスケッチを剥がしている時は自分に苛立ちすら覚えました。
作業部屋の片付けだけで2週間近くかかってしまった。
作業部屋の他に部屋は3つあり、それに台所、トイレ、洗濯機を置いていたベランダ。
掃除だけでも厳しいなと思っていたのに不動産会社とトラブルがあり引っ越し3週間前に新居の変更をする事に。
おまけに頼んだゴミ処理業者に思いっ切り値段を吹っかけられる始末。
これは引っ越しするなという事なのかと何度も思いましたが、何とか無事に引っ越すことが出来ました。
これを機に一度スッキリしたいと思い、古くなった家具や家電の他に思い出の品などほとんどの荷物を処分してしまいました。
大量の物に溢れた作業部屋からミニマルな作業部屋に変わりました。
ところが望んだ形になったその部屋はなんだか他人のモノのようで落ち着きません。(まぁ賃貸なので実際他人の部屋なんだけどね)
少し迷ったのですが壁にピンをぶっ刺して作品を1つ飾る事にしました。
小さな作品なんだけどそれだけで不思議と自分の部屋になったように感じました。
絵のある生活っていいなと改めて思いました。
壁に穴を開け過ぎないように気を付けようっと。
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