自分に必要な事をやる

3ヶ月ぐらい前のはなし。
メルヴィルの「白鯨」(新潮文庫)を読んで上巻の真ん中辺りで2度目の挫折をした。
大量の鯨学、捕鯨学うんちくと聖書からの引用やメタファーにやられてしまったのだ。
どんな話か分からないままだったので読破したいと思っていたら、岩波文庫版なら読みやすいと教えてもらい読み始めた。
とても読み進めやすかった。
これなら最後まで行けると思った。

しかし中巻を読み終えたところであることに気が付いた。
読み進めることは出来るがメルヴィルの鯨に対する知識や情熱が凄いということぐらいしか僕の心には残るものがないということに。

2ヶ月ぐらいかけて二冊読んだが、
1年に何冊ぐらいの本を読めるか考えてみたら下巻を読む時間がもったいないと思ってしまった。

なので下巻は拒否する事にした。
今の僕にこの本は必要無かった。(後に必要になるかも知れないが

挫折するとヘコむけど、今回はこちらから拒否したので清々しかった。

白鯨を途中までだが読んで良かったことは聖書への興味がより強くなったことだ。
僕自身は神様はいるかもしれないし、いないかもしれないというどちらでもない立場が正しいと考えているが、西洋の絵画や文化、考え方をより深く知るには聖書を読まないといけないと以前から思っていた。

ということで最近聖書についての本を何冊か読んだ。
世界の見え方が少しずつ変わってきてなんだか面白い。
そのうち聖書にも挑戦する予定。