もともともと

来月にある第18回銅夢版画展という銅夢版画工房のグループ展にエッチング作品2点を出品する。

なので最近はそれを中心に制作を進めている。

銅版画のグループ展は初めてだし、会場は版画で有名なシロタ画廊ということなので結構ドキドキしている。

おまけに2点のうちの1点を先々週失敗した(調子に乗って腐蝕しまくっていたら画面が真っ黒くなり過ぎてしまったのだ。そこからでも立て直すことは出来るかも知れないが今の自分には技術的にも時間的にも難しいと判断し、そして先生にも判断された。)ので初めからやり直すことにした。


最初は同じ絵で再びと思ったが、仕上がりのイメージをより強く持ってみるとそもそも構図に無理があるような気がしてきたので結局ゼロから始めることにした。

デューラーの画集と北斎漫画を見ながら手を動かし、良いアイデアが出るのを待っていた。

出来れば先週中に出て欲しかったが、今日になってようやく良いアイデアが浮かんだ。

見せたいものをしっかり見せた上で、残された時間内にギリギリ間に合うぐらいの描き込み量のもので、自分が納得出来るもの。に何とかなりそうだ。

桜満開の中ジメジメと暗い作業部屋にこもっていた甲斐があったというものだ。

テンションが上がる。

上手くできるか楽しみだ。


「失敗は成功のもと」

誰が言った言葉かは知らないがとても素敵な言葉だ。