語り部の語り部

雨にも負けず風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けなかったとしても

そこに放射性物質が混ざっていたらどうだろう。

負けないようにと踏ん張ろうとしたその大地が汚染されていたらどうだろう。


人は生きて行かねばならない。


自分だったらどうするだろうか?

・・想像が出来ない。


福島県田村市で有機農業を営んでいた大河原夫妻は原発事故後も野菜を作るという道を選んだ。

そして自分達の野菜だけでなく周りの農家の野菜も売ろうと食事が出来る野菜の直売所「えすぺり」を作った。

その為に借金も作った。

農業の傍ら夫婦で活動し続けていた人形劇団「劇団赤いトマト」の公演では原発事故をテーマにしたものを発表するようになった。原発事故を風化させない為に自ら語り部になろうという思いからだ。


昨日その公演を見に五反田の聖心侍女修道会に行って来た。人形劇と歌と講演の2時間半。


雨にも負けず風にも負けず

放射性物質にも負けまいとなんとか踏ん張っている夫婦の姿がそこにはあった。

原発事故から7年ぐらい経ちさすがに薄れてくる当時の記憶を人形劇を演じる事で歌う事で蘇らせていた。

大河原夫妻の力強い魂を感じた。


僕に出来ることは何だろうと考えた。

そしてこの語り部たちの語り部になろうと思いこうして語ってみた。



大河原夫妻が経営する「野菜とパンの店 えすぺり」には月に一度野菜や加工食品など田村市の特産品をお届けする「月壱くらぶ」というシステムもあります。

福島県外の方でもご利用出来ます。

是非一度ご覧下さい!

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