最近絵具を盛って作品を制作する事が多い。
思わず触りたくなるような独特のマチエールが気に入ってるし、まだまだこの作業に可能性を感じているので突き進めたいと思っている。
しかしそうは言ってもたまには思いっきり線を引きたくなることがある。
今の自分が納得出来る形で線を引くにはどうしたらいいか考えていたら、盛るの反対の「削る」が一番良いように思えてきた。
ということで版画をやることにした。
版画と言っても色々種類があり少し迷ったが、以前から銅版画の作品に惹かれることが多かったので銅版画をやることに決めた。
決めたはいいが銅版画の経験はゼロ。
知識も乏しく困った。
とりあえず銅版画ってどんなものなのかネットで検索。
エッチング、アクアチント、メゾチント、ドライポイントなど色々種類があった。名前は知っていたが全部銅版画だとは知らなかった。
何をどうすりゃいいのか、自分が何をやりたいのかすら分からなくなった。
道具は何を使い値段はどんなものなのか調べていたら、画材屋のホームページでプレス機を売っていた。手が出せないほどの金額ではなかったので、まずは買ってしまおうと思った。
・・たぶん20代の頃にそう思っていたら即購入しただろう。(勢いで突っ走ることしか知らなかったので)
僕にはこの18年ぐらいの作家活動で学んだことがある。
それは独学の素晴らしさだ。
独学には創造力が溢れるし、知る喜びも大きい。
しかし。
しかしだ。
物事には常にどちらの面もある。
当然独学にも欠点があるのだ。
その欠点とは、とにかく時間がかかるということだ。
今の作業場にプレス機を置き、他の道具を揃え、本を買い、手探りで制作に取り掛かるところを想像してみた。版画の他にもやりたい作業がある。
こりゃ無理だと思った。
そしてここは素直に人に教えを請うべきだという結論に至った。
都内の版画工房を探し見学させてもらったら、直感で僕に向いてる作業だと思ったので即入会してしまった。
来月から版画工房に通うことになった。
楽しみだ。
何を作ろうかな〜。
では。
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