久しぶりで長くなってしまった

養老孟司の文庫版「考えるヒト」のあとがきにこんなことが書いてあった。

ニュースは報道された段階で「すでに済んでしまっている」。
新しい情報をつねに追いかけるのは、ひたすら過去を追っているのである。

だから意識に頼ると、生きそびれる。

意識は「済んでしまったこと」しか扱えない。

本当の未来は「なにも決まっていない時間」だ。

読んだ瞬間「!」となり、
頭の中で何かと何かが繋がった気がした。
(でも何と何が繋がったのかは考えないことにした。考え出すとせっかくクリアになった頭の中がまた曇りそうだったので。)

作品を制作する時に似ていると思った。
下書きを描き込み過ぎると着彩する時に飽きてくる。ただ塗っているだけになるというか、決まったゴールに向かっているというか、そんな気がして来るのだ。

飽きない程度の下書きや下書き無しの一発勝負はドキドキ感が出てくる。
未来がやって来るんだ。
そして自分は今この瞬間生きているんだと実感することが出来る。

生きていることを実感したいから僕は生きているのかもしれない。
変な文章だがふとそう思った。

それにしても、久しぶりにブログを書き出すと、あれもこれも書きたくなって、収拾がつかなくなってくる。
バットマンvsスーパーマンの酷評を書きたいが我慢してもういかげんこれを書かねば。
一週間前のことだけど、僕がイラストを担当した
「伊勢丹府中店開店20周年祭」の新聞折り込みチラシが配られました。
本当は明日配られまーすってしたかったのだが、
ブログがどんどん後回しになってしまった。
う〜っ情けない。

以前福島県の幼稚園に寄贈させて頂いた「笑顔を乗せて」という作品の感じで依頼され制作しました。
「笑顔を乗せて」という作品は、ゆっくりでも確実に進もうという願いを込めて、亀をモチーフにして、お客様に描いてもらった笑顔を甲羅に見立て制作したものです。

今回は府中市の木であるケヤキをモチーフにという依頼だったので、ケヤキにスタッフさん達の笑顔の実ということになりました。
少し強引な感じは否めないが、カワイイ感じに仕上がって満足しています。

それと福島県と書いたらこれも書きたくなった。
7月に「野菜とパンの直売所えすぺり」
9月には「あだたら高原美術館-ao-」でグループ展があります。
今年は何回福島に行くことになるんだろ?
いや〜楽しみ。

作品作んなきゃ。

では!