先週末、高松次郎ミステリーズ(東京国立近代美術館)を見てきた。
入るとすぐに影のシリーズの大きな作品(赤ん坊のやつ)があった。
作品は知ってたけどラッカーで描かれてたとは知らなかったので、どうやって作ったのかすごく気になってしまった。
その次は影のシリーズの体験コーナーだった。
作家が影のシリーズでどんなことを表現したかったのか感じやすいし、自分の影と正面から向き合うと影の中にも自分が存在している気がしてきて、なんとも不思議な気分になるから面白い。
そういえば子供の頃は影だけでも遊べたなぁと思った。
体験コーナーは写真撮影が可能です。
ちなみに、始めに載せた写真は僕の影っす。
そこを過ぎると、間仕切りを取っ払った広いスペースに沢山の展示物。
中央には会場を俯瞰出来るアトリエと同じ広さの展望台があった。
展示物を点に見立てて、頭の中で線を結んで、面をイメージするってことなのかな?
それは考え過ぎかな?
それとも考えが足りないのかな?
・・僕には展望台の意味がちょっとよく分からなかった。
それと展覧会を見て思ったことは、コンセプチュアルな作品群だから、文章が重要になってくるのは分かるが、余りにも言葉が多いなということ。
アイデア帳の展示が多すぎだと思った。
作品の説明文、アイデア帳、アイデア帳の説明文、文章が多すぎて疲れた。
高松次郎の思考の仕方を見せたい展覧会なのかもしれないが、作家の頭の中を詳しく知りたい人は、脳科学者かマニアックなファンぐらいのものじゃないだろうか。
ボンっと作品が展示してあるだけで良いんじゃないかな。
気になる人は図録を買うで。
人間の頭の中なんて自分自身でもよく分からないのだから。
あと、晩年の絵画シリーズがもっと見たかったなと思った。
なんだか偉そうに長々と書いてしまったが、
見たかった作家の展覧会だったので、良かったです。
お時間ある方は是非!