カフカ

展覧会等が一段落したので、本屋に行った。

 

何か面白そうなのないかなと店内を物色していると、

 

「絶望名人カフカの人生論」という本が目に留まった。

 

僕は絶望なんてそう簡単に出来るものではない。

絶望し切った瞬間に人間は終わると考えている。

 

カフカは仕事をしながら、夜な夜な執筆活動。

暖房無しで寒さに耐えながら執筆活動。

結核になったあとも執筆活動。

していたらしい。

 

絶望しちゃったら、そんなこと出来やしないよ。

どんな時でも希望を見出そうとするから、精神が迸るのだ。

強い精神の持ち主だ。

憧れてしまう。

 

というわけで、その本は買わなかったのだが、

「変身」しか読んだ事なかったし、

カフカの本を買う事にした。

 

そして、岩波文庫のカフカ短編集を手に取ってみた。

その表紙にこんな文章が書いてあった。

 

実存主義、ユダヤ教、精神分析、ーーー。

カフカ(1883ー1924)は様々な視点から論じられてきた。

だが、意味を求めて解釈を急ぐ前に

作品そのものに目を戻してみよう。

難解とされるカフカの文学は何よりもまず、

たぐい稀な想像力が生んだ読んで楽しい「現代のお伽噺」なのだ。

語りの面白さを十二分にひきだした訳文でおくる短編集。

20篇を収録。

 

なんかグッときたので買う事にした。

 

 

 

あっ別に「絶望名人カフカの人生論」を否定しているわけではないので、

誤解なさらぬよう。

読んでないので、内容知らないから否定など出来ません。

ただ、僕にはタイトルは気になったけど、中身はさほど気にならなかっただけのことです。