帰宅途中、駅から歩いて5分ほどの駐輪所へ向かうまでの話。
一つ目。
だいぶ腰の曲がったおばあさんが、僕の少し前を歩いていた。
黒のTシャツに黒のパンツ。
そしてその黒いTシャツの背中には
白い文字でデカデカと「おばあ」と書いてあった。
プレゼントされた物なのか、自ら購入した物なのかとても気になった。
二つ目。
駐輪所に入る前。
前方から、背が高くスタイルの良い綺麗な白人女性がやってきた。
眉間にしわを寄せ、鼻をほじりながら。
彼女の視界に僕は全く入っていないのだろうかと気になってしまった。
そして「美というものはまったくの奇蹟を生みだすものである。」
というゴーゴリの一節が頭に浮かんだ。
あれがおっさんだったら別にたいして気にも留めないのだ。
コメントをお書きください